2018年3月12日月曜日

ゼミ旅行in山口県 1日目!!


 こんばんは。
 すっかり春の陽気となり、暖かくなってきましたね。

 さて、今回のゼミ旅行は山口県に行ってきました。
 1日目は田布施町・平生町・柳井市を、2日目は山口市内、そして3日目は下関市内を巡りました。大胆にも瀬戸内側を横断するような行程を組んでみました!

 深夜バス組の学生は8時頃に徳山駅に到着し、吉野家で腹ごしらえをしました。その後、残りの参加者と合流し、電車に40分ほど揺られてゼミ旅行最初の柳井茶臼山古墳とその資料館を目指しました。
 
 柳井茶臼山古墳は、瀬戸内海を望む4世紀末の前方後円墳(90m)です。 埴輪で囲まれている2つの埋葬施設のうち、竪穴式石室から日本最大級のだ龍鏡(44.8cm)が出土しています。現在、その鏡は東京国立博物館に保存されています。

後円部側から瀬戸内海を望む 
後円部墳頂の埴輪

 この古墳の特徴は、瀬戸内海側から見える一部にしか円筒埴輪を並べていないことです。このことから、内陸側よりも瀬戸内海を意識して造られた古墳だということが分かります。資料館では実物の埴輪や副葬品をみることができました。
 実際に自分の目で、埴輪や立地などをみることができたので、レジュメで勉強するよりも、その古墳の性格をより理解することができました。

 昼食後、平生町歴史民俗資料館を見学しました。この資料館では、岩田遺跡から出土した土器や石器類、土偶などをはじめ、吹越遺跡の土器や神花山古墳の埴輪などを展示していました。 私は卒業論文で、西日本の縄文文化について勉強をしようと思っています。そのため、今回のゼミ旅行で、岩田遺跡の遺物を観察できる機会があって、参考になりました。 これを機会に、縄文時代をより深く知れるよう努力していきたいと思います。

岩田遺跡の土器

 次に神花山古墳を訪れました。この古墳は、5世紀前半で30mほどの前方後円墳です。柳井茶臼山古墳と同様に瀬戸内海に面した立地をしています。箱式石棺から20代と思われる女性の頭蓋骨が見つかっています。この頭蓋骨から当時の顔が復元されており、古墳の近くに像が立っていました。

神花山古墳(前方部側から)
復元された女性の像

 見学後、田布施町郷土資料館を訪れました。この資料館には、県内で最大規模の後井1号墳の横穴式石室を1/2サイズで展示しています。石室を分かりやすく見せるために、石室の断面から内部が観察できるような展示方法を採用していました。私は、博物館の仕事にも興味があるので、この展示は面白いなと感じ、印象に残るものでした。
 その他にも、6世紀代の納蔵原古墳・県内最古の4世紀初頭である国森古墳の遺物を見学しました。遺物を見学した後は、実際に古墳へ行きました。 以下の写真がその様子です。

納蔵原古墳の横穴式石室
県内で最大級の横穴式
 

県内最古の国森古墳

 1日目は古墳三昧でした。県内最古の国森古墳から古墳文化が終わる後井古墳を通観できたことはとても勉強になり、各時期の古墳の立地や遺物の変化などを追うことができた1日でした。
 以前から自分の足で遺跡を歩き、周囲の環境を体感し、図面ではなく実際の遺物をみることが大切だと考えていましたが、今回のゼミ旅行で改めて強く感じました。

 ゼミ旅行2・3日目の感想は、他の3回生が投稿します。楽しみにして待っていてください!!
 匠

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