2017年7月31日月曜日

名古屋に行ってきました!!


 こんばんは、久しぶりのブログ更新です。
 最近、とても暑くなってきました。熱中症には十分に気をつけてください。

 さて、 7月22・23日に名古屋大学で第2回 東海縄文研究会シンポジウム 「咲畑式とその周辺」が行われました。私は23日のシンポジウムに参加してきました。
 ちなみに、私は縄文土器のシンポジウムに参加するのは初めてです。

 咲畑式土器とは愛知県の知多半島に所在する咲畑貝塚(縄文時代中期~後期)から出土した土器のうち、Ⅰ群A類とされる土器です。咲畑式の時代は縄文時代中期後半であり、同じ時期に作られた関東地方の加曽利E3式の影響を受けていると考えられています。
 今回のシンポジウムは、この咲畑式を中心に近畿・関東地方の縄文土器との関係や咲畑式に続く新明式・取組式への変化などの咲畑式を取り巻く問題について考えるものでした。

 私は発表の内容が難しく理解することができませんでした。しかし、このシンポジウムに参加して、自分の弱点を知ることができました。
 それは、縄文土器に施された文様や器形が他の土器にどのような影響を与えているのか、頭の中で整理できていないという点です。文様や器形の変化は、縄文土器を理解する上で最も重要なことだと強く思いました。
 今後は、このことを念頭に置きながら縄文土器をみてみたいです。


東谷山
庄内川

 研究会が終わった後、一度は見てみたかった春日井市の志段味古墳群を訪れました。
 この古墳群は、近くを流れる庄内川を意識するように古墳時代前期~後期にかけて造られています。前期の古墳は標高約200メートルの東谷山に造られ、中期になると麓の平地に造られるようになる特徴をもっています。また、中期になると中期中葉の西大久手古墳を始めとして帆立貝式古墳が主な墳形となります。
 なかでも、中期後半の志段味大塚古墳は当時の最先端な副葬品をもっており、古墳時代の研究者で知らない人はいない有名な古墳です。

志段味大塚古墳全景


私たち考古学研究室員が復元に携わった蓋形埴輪と鶏形埴輪が、志段味大塚古墳に飾られていました。

 そして、西大久手古墳から出土した馬形埴輪や巫女形埴輪の復元も私たちが請負いました。この復元に関わった研究室員のインタビュー記事が本学のHPに載っています。こちらもご覧ください。

http://www.hanazono.ac.jp/activity/20170728-8124.html

蓋形埴輪
鶏形埴輪

タクミ

2017年7月23日日曜日

夏のオープンキャンパス!


 こんにちは!

 今日はオープンキャンパスでした。曇っていましたが、それでも京都の夏というような暑さです。

 3Dスキャンと考古学体験チームに分かれ、見学にいらした方々へ考古学や研究室の活動について紹介しました。 
 拈花館では模擬授業が大盛況!一昨年の調査で出土した甲冑形埴輪とお邪魔して、こちらでも考古学の紹介をさせていただきました。

 考古学研究室では古銭や瓦の拓本体験を用意し、平安時代の遺物を展示しました。

 今回は夏休み最初のオープンキャンパスで、前回まで以上の賑わいがありました。

 もし来ることができなかった方も大丈夫!8月の5日、6日、20日に行われるオープンキャンパスにも参加します。  次回は考古学体験・3Dスキャンに加え、屋外で実測も行う予定です。

 次のオープンキャンパスで会いましょう!


フクマ

2017年7月21日金曜日

前期最後の実習


 お久しぶりです!
 
 最近はどんどん日差しも強くなり、気温も高くなりました、熱中症にならないよう気をつけてくださいね。

 今日は前期最後の考古学実習です。
 校内の中庭にある石室の図面取りを行いました。今日は日差しも出ていましたが、風が吹いていたので気持ちよく講義を受けることができました。

 石室には前もって測っておいた杭やチョークで書いた目印を頼りに模造紙へ書き写していき、
コンベックスで長さを測る人、図面に写し取る人に別れて作業を進めていきます。
 最初はお互いに指示を出し合いながら作業を進めるのが不慣れで作業のスピードが遅く、なかなかうまくいきません。
 ようやくお互いに作業のコツをつかんだ途端に通り雨が降ってきて作業を切り上げることになりました。

 今回の実習は、実際にどうやるのか本物の場所と道具を使った本格的なものでした。
 その分、雨で作業ができなくなったのは悔しいですが、このくやしさを後期にぶつけたいと思います。
作業風景 先生に教えられています

 話は変わりますが八月の発掘調査に向けての準備もいよいよ大詰め、研究室一同でがんばっていきます。
 
フクマ

2017年7月4日火曜日

準備を進めています

 こんばんは。
 
 早くも台風がやってきましたね。
 雨がよく降りましたが、京都府南部では警報は出ず一安心です。
 このところ雨続きなので、土砂災害などには注意したいですね。

 さて、研究室では先々週から定例研究会はお休みし、夏休みの発掘調査に向けた準備を進めています。

 ブログに書いた測量機器の扱いの練習以外にも、具体的な調査区を検討したり、シャベルやガリなど発掘の道具を用意したりしています。
 また、今回の調査では、自分たちで食事を用意することになるため、必要な調理器具を持ち寄る打ち合わせなどもします。

 調査の開始があと一ヶ月ほどに迫り、作業をうまく進めていけるだろうかと不安も感じますが、トラブル無くスムーズに調査を行えるよう、しっかりと準備をしておきたいです。

 調査の前に前期試験があるため、レポートや試験勉強も並行して進めていきたいですね。

ふじなみ