2016年11月29日火曜日

秋季見学会in八尾


 こんにちは

 27日に秋季見学会ということで八尾市に行ってきました。八尾市は、大阪と奈良の県境にあり生駒山地の近くにあります。
 寒い雨の中でしたが、計画していた全ての行程を何事もなくまわることができ一安心です。

 午前中は、心合寺山古墳、愛宕塚古墳を巡り近くにある八尾市立歴史民俗資料館へも行きました。
 心合寺山古墳は、整備されていて周りには円筒埴輪、蓋形埴輪、朝顔形埴輪が並んでいました。そして、円筒埴輪は規則的に並んでいるようで片方は、五本に一本朝顔を置きもう片方は、六本に一本朝顔形埴輪を置くというように樹立しています。 この並びにどのような意味があるのだろうかと思いました。ここから出土した夔鳳鏡は、四つの文字が刻まれているそうですが、「子」「孫」の2文字までしか確認できていません。
 そして、心合寺山古墳のことをもっと詳しく知るため古墳の隣にあるしおんじやま古墳学習館に行きました。心合寺山古墳の出土遺物や全体図などを見学しました。今私の興味がある𤭯や鏡があるため資料の残り方がよかったので勉強になりました。
 
心合寺山古墳の上
次に行った愛宕塚古墳は、六世紀後半の両袖式横穴式石室で大阪府内でも最大規模の古墳です。住宅地の奥にありました。この見学会で行った古墳中で一番玄室が広かったなと思いました。
 
愛宕塚古墳の中で
午後は、高安山の高安古墳群を中心に巡りました。
 どの古墳も巨石がうまく積み上げられ、開山塚古墳は三角形の巨石も積み上げられていて、どのように積み上げたら何百年と崩れずに現在までに至るのだろうかと思いました。また、巨石と巨石の間に細長い石や小さい石をかませて、細かい調整をしているため石室を築造した工人の高い技術が覗えます。
抜塚古墳の説明中

二室塚古墳の説明中

明かりを消した玄室からの風景
私は、今回初めて玄室に入りました。どの古墳も入口が狭いものだと思っていましたが、膝を着かなくてもはいることができることに驚きを覚えました。そして、巨石の迫力がすごかったです。

 今回の秋季見学会は、先輩方に手伝ってもらいながらルートも決めましたが、基本的には一回生の私が中心で考えました。今回は悪天候でルートもあまり雨用を考えていませんでした。次またルート決めなどの担当になった場合天候や人の体力を配慮していきたいと思いました。

ポン

2016年11月23日水曜日

定例研究会


 こんにちは。
 
 昨日は定例研究会が行われました。今回のテーマは「南海産貝輪」です。
 南海産貝輪は北部九州の弥生社会で使われていた装身具です。
 貝輪は多くの場合甕型棺墓内でみつかり、着装状態のものも多く当時の人々が身に着けていた実用品であることがわかるそうです。

 大型の巻貝を使用した貝輪を男性は右腕に着装するほか、男女で使い分けがされていた事に驚きました。
 私の生まれた地域とは全く違う文化が面白く、南の文化も調べてみたいと思いました。

定例研究会の様子

 また、秋季見学会が今週の日曜日に行われるので、それに向けて準備を進めていきたいです。


フクマ

2016年11月19日土曜日

現地説明会に行ってきました!!


 こんばんは。

 今日は、京都府埋蔵文化財センターが発掘調査を行っていた平安京跡(平安京左京一条三坊二町)の現地説明会に行ってきました。

 朝から雨が降っていたので中止にならないか心配でしたが、無事雨も上がり参加することが出来ました。

 この調査では、平安時代後期から江戸時代初頭の柱穴、土坑、溝、石室などの遺構が見つかりました。この中で最も目をひかれたのは戦国期の堀でした。

 戦国期の堀は2つ見つかっており、僕が一番興味を持ったのは堀2でした。人一人が十分隠れるほど深く、とても大きかったです。
 また、この堀は北側の上京区を護るように造られており、金箔瓦が出土したことから豊臣秀吉の時代になって埋められその上に武家屋敷が築かれていた ということが分かりました。

現地説明会風景

現地説明会風景
もりした

2016年11月18日金曜日

オープンキャンパス


 こんばんは!!

 外はすっかり寒くなり、体調を崩しやすくなっています。
 体調管理には気をつけてください。

 さて、11月20日にオープンキャンパスが開催されます。

 考古学研究室は、拓本や遺物に触れられる考古学体験と3Dスキャンの体験を行います。

 直心館305教室では、考古学体験として古銭(古代のお金)や鏡などの拓本をご用意してお待ちしています。

過去の拓本の様子

 また拈花館102教室では、3Dスキャンとして考古学研究室の発掘調査で出土した遺物のスキャンをしています。

 他にも、考古学の紹介を行っています。
 興味があれば、是非来てください。

もりした

2016年11月15日火曜日

定例研究会


 こんばんは。

 今日は定例研究会がありました。本日のテーマは「馬形帯鉤」です。
 帯鉤は、帯の先端につく留金具だそうです。原料やデザインも多種多様で驚きました。
 馬形帯鉤は日本では2例しか出土例がないそうです。
 スキタイ文化の美術が起源なようで、そちらの文化も気になりました。

定例研究会の様子

 また、今月27日の秋季見学会にむけて準備も頑張っています!
 私は、初のレジュメ作成に四苦八苦していますが、なんとか完成させたいと思います。


はたなか

2016年11月5日土曜日

製図作業!


 こんにちは!

 現在、報告書の作成のために製図作業を行っています。
 線を均一に引くのは大変難しいですが、練習して慣れていきたいです。

 また、秋季見学会のレジュメ作りも頑張っています。
 一回生は初めてのレジュメですが、一生懸命作ってくれています。先輩としてサポートしていけるところがあれば力になりたいと思います。

一回生製図練習風景

アトム

2016年11月2日水曜日

定例研:筒形銅器


 こんばんは!

 研究室では昨日、毎週恒例の定例研究会が行われました。
 今回は、筒形銅器についての発表です。

 筒形銅器とは、4世紀中頃から5世紀前半の副葬品で、日本と韓半島から出土しています。
 出土数が少なく、特殊な副葬品と位置づけられるものです。
 また、はっきりとした使用用途はわかっておらず、謎の多い遺物です。

 私は今回の発表で、筒形銅器内に舌が入って出土する例が多少あり、音を鳴らす機能があることをはじめて知りました。
 また、材質研究によって、鉛が含まれる割合が15%程あるものからほとんど含まれないものもあるとわかっているのだそうです。音響性に関係するとともに、鉛が少なくなるほどこわれやすくなるということで、とても面白く感じました。
 筒形銅器は、表面に残る鋳張りなどから製作技法が検討されています。鋳型構造は外型に内型をおさめるもので、「削り中子」という技法が採用されたそうです。
 製作地に関しては説が分かれており、分布状況なども含めて興味深いです。

 私は、この発表に際して少しばかり予習をしましたが、金工技術についての予備知識が少ないため苦戦しました。以前勉強した銅鐸の製作技法を思い出してみると、筒形銅器にも繋がるところが多いと感じます。
 今回の定例研は、鋳造を中心とした金工技術にも興味を持つ機会となりました。

発表の様子
ふじなみ