2014年3月29日土曜日

本が帰ってきました!!


 こんばんは
 更新が遅れてしまい申し訳ありませんでした。

 1月の下旬頃から行なわれていた直心館の空調・照明の改修工事がやっと終了しました!そして昨日、改修工事のため、移動を余儀なくされた書庫の報告書を元に戻す作業を行ないました。

 びっしりと並べられた報告書を移動させる作業も大変でしたが、その本を元に戻す作業も骨が折れる作業でした……。しかし、室員全員で力を合わせてなんとかスムーズに作業を行なうことが出来ました。


報告書を種類ごとに戻す作業中

報告書が元に戻りました!


 途方もない作業のように思われたお引っ越し作業でしたが、ついに終わりました!研究室の書庫が元通りになり一安心です!

 こばやし 

2014年3月27日木曜日

新年度に向けて


 こんにちは。
 今日は晴天です!徐々に温かくなり研究室員の服装も春らしくなってきました。

 最近は入学式や新歓(新入生歓迎会)のために準備を進めています!入学式で配るチラシの作製やどんな段取りで新入生を向かえるかなどの計画も立てています。

 入学式当日に配るチラシは、去年のチラシにアレンジを加えて作りました。新入生に気軽に研究室へ足を運んでもらえるように、分かりやすく見やすく作るように心がけました。

チラシ作成中
  新歓は滋賀県の大津市に行くことが決まりました。大津市には見て回りたい史跡や古墳がたくさんありますが、考古学実習の授業がある土曜日の午後に新歓を行うため、あまり時間が取れません......。なので、うまく行程を考え、参加してくれる新入生に喜んでもらえるような有意義な見学会にしたいと思います!


新歓の行程模索中

 やらなければならないことはたくさんありますが、室員全員で協力しながら新年度に向けて作業を進めていきたいと思います!!

こばやし 

2014年3月26日水曜日

野中古墳と「倭の五王」の時代

 こんばんは!
 今日は久しぶりの雨で少し肌寒いですね。

 先週の土曜日に、大阪大学総合学術博物館で開催されていた企画展 「野中古墳と「倭の五王」の時代」 に行ってきました。

 甲冑が展示ケースにずらりと並んでおり、圧倒されました。野中古墳出土の甲冑は全国でも屈指の出土数を誇ります。

 なかでも印象に強く残ったのは襟付短甲です。これは全国で数ヶ所でしか出土しておらず、襟の部分がよく残っていて、襟のない短甲と比較して見る事ができました。
 
 埴輪も多く展示されており、羽曳野市にある墓山古墳出土の革綴襟付短甲形を模した埴輪に特に目を惹かれました。

 野中古墳は一辺40mにも満たない古墳群のなかでも比較的小さな古墳ですが、豊富な出土品からとても重要な古墳であると、実際に展示資料を見て感じました。
今回見たものを復習し、さらに知識を深めたいと思います。

おがわ

2014年3月25日火曜日

祝・西小路通り拡張!

 こんにちは!

 このところ、今までの寒さが嘘のように、急に春の陽気になってまいりました。昨年より桜の開花が早まるのではと心待ちにしています。ただ、花粉が多くて大変です...笑

 さて3月24日をもって、直心館前の西小路通りの拡張工事が終了しました!!
 今日から、カラーコーンやバリケードがとれ、2車線の西小路通りになりました!!

直心館前より北に向かって

 
直心館前より南に向かって

 この工事が始められる前は道幅が狭いうえ、歩道と車道の境がなく、いつも冷や冷やしながら通っていました。
 しかし、道幅が広がった結果、両側に歩道が作られ、とても通りやすい道路になりました。ただ、横断歩道しかないので平日の昼間など道路を渡れるかが不安ですが...

 みなさん気を付けて横断してください!!

うら

 

2014年3月18日火曜日

卒業式&追いコン!!


 こんにちは!
 3月17日に卒業式が行われました。

 今年度の卒業生は、大学院生の後藤さん、渡邉さんと学部生の安藤さん、比嘉さんの4人です!!

先生と卒業生の渡邉さん・後藤さん・安藤さん・比嘉さん
  
 今年度も卒業式の様子が動画配信されましたが、残念ながら見ることができませんでした・・・

 卒業式後は、卒業パーティーです!

乾杯風景

 今回はいつもお世話になっている若狭町の永江さんとOGの冨永さんも卒業祝いに駆けつけてくれました。
 卒業生それぞれ写真を撮ったり食事をしながら楽しんでいる様子でした。室員も卒業生のために精一杯の感謝を込めてお祝いをしました!

 卒業式後は、考古学研究室恒例の追い出しコンパ(追いコン)がありました。

 追いコンでは、食事をしながら卒業生の思い出話や、各自が感謝の言葉を述べたりしました!!

 最後は卒業する先輩たちに卒業記念品を贈りました。


 入学してから今まで、優しくも厳しく指導してくださった先輩方が卒業されるのは寂しいです。しかし、先輩方に教わったことを思い出しながら残った室員と来年度から入ってくる新入生と共に頑張っていきたいと思います!

 改めてご卒業おめでとうございます!
 社会に出ても頑張ってください!!

卒業生を囲んで記念撮影!





                                                こばやし

 

2014年3月14日金曜日

熊本ゼミ旅行【3日目】

 3月7日(金)

 ゼミ旅行最終日!

 ホテルを出発してまず向かったのは山鹿市立博物館。
 先日に引き続き、考古学研究室のOBである山鹿市出土文化財センターの宮崎歩さんに館内を案内、解説していただきました。
説明を聞くゼミ生と研究室員
  館内には先日訪れた方保田東原遺跡から出土した資料が展示されていました。日本で初めて出土した石包丁形鉄器や、七つの脚をもつ巴形銅器など、全国でも例の少ない貴重な資料を見ることができました。
 
チブサン古墳
 


オブサン古墳



チブサン古墳石室(レプリカ)。本物もほぼ同じ色彩のままです!
  次に向かったのは、チブサン古墳です。石室には前室と後室があり、側壁は凝灰岩の切石をドーム状に積み上げ、天井は大きな石1枚で塞ぎます。このような形の石室を肥後型石室といい、熊本県を中心に作られました。
 後室には石屋形があり、その奥壁に描かれている横に二つ並んだ円文の装飾が女性の乳房に見えることから名称が由来されているそうです。
 宮崎さんに扉を開けていただき、石室内を見学することができました。石室内は厳重な扉で保護され、石屋形のある後室は観察窓が設置されていました。きちんとした保存整備がなされており、想像以上に装飾がはっきりと見れました。
   

 続いて向かったのはオブサン古墳です。
 チブサン古墳の約200m北西方向に位置しています。南に開口した入口前の両側には突きだした部分(突堤)がついています。この突堤は九州内に例をみない珍しいものです。石室の一番奥に石屋形があったようですが、破壊されてしまったため、現在は復元されています。
 
 
 ここで宮崎さんとお別れし、次にマイクロバスで向かったのは、熊本県立装飾資料館です。
 職員の池田さんに解説をしていただきました。

池田さんの説明を聞くゼミ生、室員


千金甲1号墳 レプリカ



 館内には井寺古墳や千金甲1号墳など、県内の装飾古墳のレプリカが設置されていました。細部にわたって忠実に再現されており、もうただただ感動しました。なかでも、2日目に訪れた井寺古墳の古墳のレプリカは実物よりも格段に見やすく、ここまで再現できるのかと驚きました。本当はもっとゆっくり見学していたかったのですが、時間に限りがあるので次の江田船山古墳公園へと向かいます。



 公園内にある和水町歴史民俗資料館には、江田船山古墳から出土した遺物、およびそのレプリカが展示されていました。有名な銀象嵌銘大刀の本物は東京国立博物館で展示されています。
 館内と古墳の案内、解説は和水町職員の益永さんにお世話になりました。


江田船山古墳石室

 岩原古墳群は前方後円墳3基、円墳2基で構成されています。
まずこの古墳群の主墳である江田船山古墳を見学しました。
全長78m、3段築成の前方後円墳です。
江田船山古墳から出土した遺物は一括して国宝に指定されています。
石室内を見学することができました。中にはどんと横口式家形石棺が発見当時のまま保存してありました。



塚坊主古墳 石室内


 塚坊主古墳は全長47.8mの前方後円墳で、石屋形の内壁に赤・白・灰色で三角文や円文を描く装飾古墳です。
こちらも石室内を見学しました。
石屋形の蓋石は一部が残存するのみで、ほぼなくなっていました。
羨道から前室にかけていろいろな方向から見学でき、石室構造をよく理解できました。






  そして、最後の見学地であるこころピア(玉名市立歴史博物館)を訪れました。
特別展覧会 「古墳は語る」 の開催期間中で、 玉名市指定史跡になっている伝佐山古墳出土品の一部や大坊古墳、馬出古墳などの出土品が展示されていました。
伝佐山古墳からは甲冑や刀剣類、金製垂飾付耳飾など豊富な副葬品が出土しています。
各自興味のある遺物に見入っていました。

 私は今回初めて九州の地を訪れ、近畿地方では見られない埋葬施設や、図録・報告書等でしか見たことのない装飾古墳をこの3日間で実際にがっつり見学することができ、大変勉強になりました。
また、各見学場所で案内、説明をしてくださった職員の方々に感謝の気持ちでいっぱいです。
熊本県で吸収してきたことを今後の勉強に活かしていきたいです!!

 あいぼん

 
 

熊本ゼミ旅行【2日目】

 こんにちは!!
 だいぶ期間が開いてしまいましたが、ゼミ旅行の続きを報告したいと思います!

2日目 3月6日(木)

 2日目も天気は快晴で絶好の見学日和でした!
 今日はマイクロバスを借りて見学です。まず最初に井寺古墳へ向かいました!
 
井寺古墳全景

石室内部


天井の様子。コウモリがいます...笑




 井寺古墳は、石室に装飾文様をもつ古墳で線刻した幾何学模様に色が塗られています。天井も特徴的で、平坦ではなくドーム状に刳り抜かれています。装飾の劣化が酷い為普段は公開していませんが、特別に鍵を開けて頂き見学することができました。もしかしたら、この先見ることができないかもしれないのでしっかりと目に焼きつけました!!

 次に袈裟尾高塚古墳へ移動しました。ここも、装飾が施された古墳として有名で中に入ると線刻された模様を見る事ができました。一部の線刻は浮き彫りになっており、線刻の仕方にもいろいろあることが学べました。


袈裟尾高塚古墳石室

 
 その後、鞠智城へ移動します。ここでは熊本県教育委員会の木村さんに史跡公園内を案内していただきました!!
 鞠智城は白村江の戦い敗戦後、日本では、朝鮮の軍事力の強さに圧倒され、報復されることを恐れ、大宰府を守る防衛拠点のために作られたのではないかと考えられる山城です。広大な敷地のなかに復元された建物がいくつも点在しています。その中でもひときわ目を引くのが八角形建物です。中に入ることもでき、建物の大きさや造りなどが肌で感じることができました。
 
 見学中、ご当地ゆるきゃらのころう君が私たちを歓迎してくれました!!

木村さんの説明を聞いています!!


復元された建物




ころう君との記念撮影! ころう君の頭の上に...

鞠智城展望台からの眺め
  
 次に、鍋田横穴に向かいました。鍋田横穴は横穴の入り口に装飾を施す装飾横穴墓です。人や弓などが線刻されていて、とても見ごたえがありました。また崖面に無数の穴が開いている光景は圧巻でした!

間近で装飾を眺める!!


説明を聞いてから...




装飾を眺める研究室員

 2日目の最後は方保田東原遺跡の見学です。ここでは考古学研究室OBの山鹿市出土文化財管理センターの宮崎歩さんが案内してくださいました。方保田東原遺跡は、台地上に広がる弥生時代後期から古墳時代前期に繁栄した大規模集落跡です。鉄器を作った鍛冶場と思われる住居跡も発見されています!!
 ガイダンスを受けてから管理センターの中や広大な方保田東原遺跡を案内していただきました!


ガイダンス中

宮崎さんを入れて記念撮影!

  この日は、山鹿温泉のホテルに宿泊し温泉も堪能しました。

 3日目に続きます!!

おがわ






2014年3月13日木曜日

熊本ゼミ旅行【1日目】

 こんばんは!
 久しぶりの投稿になってしまいすみませんでした。だいぶ期間が空いてしまいましたが、これからゼミ旅行の様子を報告したいと思います。



古墳群風景...一帯がこのような感じです。
1日目 3月5日(水)

 今回も現地集合で、様々な交通手段で宿泊するホテルに全員集合しました。タクシーで最初の訪問先である塚原古墳群へ向かいました。

 塚原古墳群は4~6世紀の方形周溝墓や方墳、円墳、前方後円墳などで構成される古墳群で国の史跡に指定されています。
 高速道路建設に伴って発掘され、保存運動が起き、現在の風景になっています。古墳群の地下はトンネルになっており高速道路が通っています。



いつもの風景ですね...笑




 古墳が密集していたとはいえ、芝生が広がっていると…恒例行事の競争が始まります(笑)
今回は女性も参加しています。





 



 次に御領貝塚へ移動しました。貝塚の上には神社が建てられていますが、大量の貝殻が確認できます。ここで出土した土器は御領式土器と呼ばれ、九州の縄文後期を代表する土器として有名です。全面貝殻の光景は衝撃的でした。

御領貝塚!一面貝だらけです!


 その後、阿高・黒橋貝塚に移動します。この貝塚は、同一であれば巨大な貝塚ですが、阿高・黒橋はそれぞれ川を挟んで存在するため、現在では別々の貝塚としての見方が一般的だそうです。阿高式土器の標式遺跡とされています。
 水害被害を受け、その復興の際掘削されてしまったそうで、貝殻を確認できる場所が少なく、御領貝塚を見た後だったため、余計に寂しさを感じてしまいました。




甕棺の説明を熱心に聞いています。
そして、熊本大学へ向かいます。

 埋蔵文化財調査センターでは、大学構内で
出土した墨書土器や甕棺、土製の印などを見
せていただき、またそれらの解説をしていただ
きました。

 最後は熊本大学考古学研究室にお邪魔さ
せていただきました。昨年度の調査内容や
今までに熊大研究室で調査してきた、遺跡
や古墳で出土した遺物の説明をしていただ
きました。

 

轟貝塚についての説明を受けています。
ナガラ原東貝塚の遺物は、沖縄という地理的状況から貝釧や貝符といった貝製品が多く出土しており、当時の本土との貿易は貝製品が多く取引きされていたそうです。
 
 見せていただいた中でも夜光貝を使用した貝匙は、表面が艶やかで虹色に輝いていました。(夜光貝=内側の虹色に輝く部分が螺鈿細工などの装飾品に使用される貝)。夜光貝の貝匙は珍しいそうで、貴重なものを見せていただきました。



 他にも、カミノハナ古墳群で出土した鉄鏃や轟貝塚で出土した轟式土器の説明などをしていただきました。

 

様々な資料を出していただきました!



 遠く離れた他大学の学生との交流はなかなかない機会だったので、緊張しましたが、説明してもらった遺物について熊大生に質問して意見交換したり、興味のある分野等について意見交換ができる貴重な体験ができました!!

 夜は熊本大学の方々が懇親会を開いてくださり、さらに親睦を深めることができました!!

このような感じで、1日目が終了しました。2日目に続きます!


うら


2014年3月4日火曜日

前日


 こんばんは!


 いよいよ明日から、九州 熊本の遺跡や博物館を巡るゼミ旅行がはじまります。


 初めて九州に上陸する室員も多く、皆期待に胸ふくらませています。

 また京都に戻ったら、旅行中の様子を紹介しますのでお楽しみに。



いってきます

2014年3月3日月曜日

今日の研究室活動!!

 こんにちは!

 今日はレイアウトの完成した図に、印刷する際の指示を書く作業をしました。

印刷時の指示を書く作業中

 トレースが終わった後、別々に描いていたトレースした図飯を1枚の紙に貼り、レイアウトをして報告書に載せられる形にします。その後、印刷の作業に入りますが、印刷は業者の方に依頼します。その際、印刷業者が分かるようにレイアウトした図に指示を書く必要があります。

 図の上に薄い紙を貼り、遺物の番号や縮小した後のサイズなどの情報を赤鉛筆で書きこみます。

 初めての作業だったので、先輩に教えてもらい、様々な報告書を参考にしながら行いました。報告書に載った時の文字の大きさなど考えながらだったので悪戦苦闘しました。ですが、完成した瞬間に今までやってきた作業と合わせてやり遂げたという気持ちになりました。

 今年からは先輩になります!しっかりと作業工程を覚えて入ってくる後輩に教えていけるように頑張りたいと思います!

うら

2014年3月1日土曜日

断面図&トレース!!!


 こんばんは!

 春休み中ですが、研究室では今日も作業をしています。
 現在行っていることは、古墳の平面図を断面図にする作業と形象埴輪の破片をトレースする作業を行っています。

 平面図になおす作業は、後期の考古学実習で学習しました。今回の作業は過去に先輩方が測量した古墳の地形図を断面図にしています。考古学実習でも苦戦したので、しっかりと古墳の特徴を捉えて描くことを意識しながら作業しています。


古墳を断面図にする作業中


 形象埴輪の破片をトレースする作業は、先々週までしていました。そのためペンの使い分けも出来るようになり、トレースのスピードが上がってきました。出来上がったものを見ると出来栄えも良くなってきています。


形象埴輪トレース中

  それぞれの作業で不慣れなところも多々ありますが、どんどん作業をこなしていきもっと上達していけるように努力していきたいです!


こばやし